【成長度No.1だけど…】現役エンジニアがポテパンキャンプを辛口評価してみた

potepan-karakuti

今回は、人気のポテパンキャンプを現役エンジニアが厳しく評価してみました。よくあるブログ記事とは違って、かなり辛口で評価している部分もあります。ですが、すべて事実に基づいて判断・評価しております。これからポテパンキャンプへ通おうかな?と思っている方はぜひ参考にしてください。

 

私普段某Webサービスの開発チームのフロントエンドエンジニアとして働いていて、プログラミングスクールやプログラミング学習などの情報発信を行なっています。Twitter経由で100名以上の方の学習相談や就職相談に乗ってきました。

 

結論、ポテパンキャンプの総合得点

this-is-point

 

まずはじめに、ポテパンキャンプは総合的に評価して85点です!他のプログラミングスクールのなかでも最も高い評価をさせていただいております。その理由は実戦形式のカリキュラムとその環境が大きな要因です。

 

しかし一方で就職という点では正直まだまだなところが多いです。また、通学のスクールとは違って「手厚いサポート」とはいえないのが現状です。初めに求められる実力もそれなりに高いので、全員にオススメできるスクールとはいえません…。

 

じゃあ、ポテパンキャンプに通うべき人はどんな人なのか?また具体的な良いところ・悪いところはどんなところなのか?を解説していきます。

 

 

就職はかなり難しい!

dirrent-image

そう、ポテパンキャンプ経由で就職成功率は他のスクールに比べると低いんです…。卒業生へのインタビューで伺った内容です。

 

転職サポートは、受講前の面接で聞いただけですが。今は60社紹介できるとのことでした。

 

就職率に関しては、代表の宮崎さんがたまーにTwitterで「今月の卒業生がみんな内定決まりました」とか言ってますよ。ポテパン受講生のTwitterを見ていると、Twitter転職やGreenでの転職活動をしているようなので、スクールとしての転職率はそんなに高くないと思いますね。なんせ60社をみんなで争奪することになりますし。

 

ポテパンキャンプが紹介してくれる企業は「自社開発のみ」です。SIerやSESなどは紹介しておらず、エンジニアが成長する環境としてはとても良いところが多いです。しかし、そうした企業では人が足りているところも多く、採用する人材のハードルが高いのが現状です。なので、ポテパンキャンプ経由で就職が難しいんですね。

 

他のスクールは?

就職メインのプログラミングスクールもあります。例えば、プログラマカレッジGEEK JOBなどです。これらのスクールは受講料が無料の代わりに卒業後はスクール経由で就職することが求められます。紹介企業数も数百社あり、未経験エンジニアでも求めている企業が多くあります。ここでは就職率90%とかなり高いです。

 

やはりこれらの就職メインのプログラミングスクールと比べるとポテパンキャンプの就職率はかなり低く、「エンジニアになりたいからスクールに行く」という目的であれば、ポテパンキャンプは合わない、と言わざるをえません。

 

dirrent-image

【就職ノウハウ公開】転職特化のおすすめプログラミングスクール口コミ比較

2019年7月3日

 

カリキュラムはハードなのでついていくのは大変…

study-image

ポテパンキャンプでは約3ヶ月で1タームとなっています。初めの1ヶ月ではインプットはほとんどなく、Railsチュートリアルを進めていきます。オンラインなので直接教えてもらいながらすすめることは出来ません。質問はWeb上ででき、早ければ即日返答が返ってくるので、分からなくて詰まる…みたいなことがないようです。

 

ポテパンキャンプのようなオンライン授業で大事なことは以下のとおりです。

ポイント
  • 分からないことを明確に言葉に落とすレベルまで理解する
  • なにが分からなくて、なにをしたのか、までは自分の力でやってみる
  • 当たり前ですが、エラーは読んで理解する

 

これは実際にエンジニアになっても大事なことで、はじめはなかなかできないところです。まずは自分の力で「なんとかする」ことがとても大事です。特にオンライン授業の場合は、直接横にいて教えてもらうことができません。学習スピードが遅いひとにとっては結構辛いかもしれません…。

 

とはいえ、こういったポイントを早いうちから身につける良い機会でもあります。分からないポイント、つまづくポイントをきちんと理解し、それを文章で相手に伝えるということができれば、つまづいてもすぐにリスタートできます。後ほどお話しますが、ポテパンキャンプでは実践力を重視しています。技術に対する理解はもちろんのこと、現場ですぐに使える人材になれるように教育環境が整えられています。そういう意味でもハードなカリキュラムは「成長したい人」にとっては最高な環境といえます。

 

 

カリキュラムについてのインタビュー抜粋

インタビュー詳細

A.Sさん

不動産テックのスタートアップでバックエンドエンジニアとして就職。ポテパンキャンプは1年前に入校。入校前は不動産営業として中小企業で仕事をしていたものの、営業の仕事が向いていない…と感じ、エンジニアの勉強を始める。

 

ポテパンキャンプのいいところ:コスパの良さ

ポテパンキャンプの悪いところ:就職サポートがまだまだ…

 

Q「ポテパンキャンプのカリキュラムはどうでしたか?やっぱり難しいですか?」

A.Sさん「最初は難しいと思っていました。いきなりInstagramのクローンを作ります、みたいな感じで始まるので「え、いやそんなん作れんやろ!?」と。笑

で、実際にやってみると分からないところがでてくるんですよね。例えばSQLの知識もないので、データをどうやって取ってくればいいんだろう?みたいなところとかから。で、それについて隣で教えてくれるわけではないので、自分で調べたりして、あー、scopeってのがあるのか、みたいな。」

 

Q「講師の方はサポートしてくれるんでしょうか?」

A.Sさん「もちろん!まあでもレスポンスはまちまちで、遅いときもありますが、数時間から同日内には返信が来ますよ。何もかも教えてくれる、というよりは分からないところを一緒に明確にしてくれるイメージです。」

 

Q「なんでもかんでも答えを教えてくれるわけではないのはいいですね。わからないところを一緒にどうやって解決していくか、のサポートと。」

A.Sさん「そうですー。いま仕事でもそんな感じなので、ポテパンキャンプで学んだこととか、教えてもらう側の態度?みたいなものも学ばせてもらえたのは良かったかなと。なんでもくれくれ、じゃだめですね。笑」

 

Q「カリキュラムで感じたことを教えて下さい!」

A.Sさん「仕様があってそれを全員頑張ってつくりあげるみたいな感じなんですよね。仕事で求められることだったり、技術が身につくというのは間違いないと思います。実際に就職してやっていることと大きく乖離していないです。

 

でも、一方でやはり出来ない人は途中で離脱します。特に後半のECサイトを作るところですね。Solidusというパッケージを使うんですが、最初はもちろん調べながらやって見るんですが、わからないことばかりで。時間とってじっくりやらないと途中で無理だ!ってなるかもです。その点あまりフォローも少なく、辞めるなら仕方ないみたいなスタンスなので、ちょっとそこはどうなのかなあと。」

 

Q「いまインフラの勉強もされているとのことですが、ポテパンキャンプではそのあたりも勉強してたんですか?」

A.Sさん「いえ、独学でやってます!ちまちまとですが」

 

Q「すごいですね!!スクールで学ぶ、みたいな選択肢はなかったんですか?」

A.Sさん「まずポテパンキャンプでインフラをがっつり扱うことはないです。あと、他のスクールでも僕がやりたかったk8sがなかったので、それだったら自分でやろうかなーという感じです。」

 

 

現場で求められる知識が身につく

programming-image

プログラミングスクールのなかには「レガシー」な技術を教えるところがあります。個人的な考えですが、これからプログラミングを学ぶひとには基礎をしっかり抑えたうえで、伸びる技術を学習していってほしいです。その理由は以下のとおりです。

 

ポイント
  • レガシーな環境には成長の伸びしろが少ない
  • 日本の技術開発、OSSに貢献してほしい
  • 新しいことを学んで、それを発信することのほうが楽しい
  • 新しい技術を取り入れていく会社が伸びる

 

そして、ポテパンキャンプでは現場でよく使われる技術や、Ruby on Railsでは「Gem」というライブラリをカリキュラムでも教えてもらえます。どんなGemを使っているのか?どういうものを作っているのか?を教えてもらいましたが、私が働いているなかでも使われてるものばかりでした。

 

パッケージ管理ツール『gem』を徹底解説

【rails】初心者でも使えるGem8選

 

もちろんgem以外にも、フレームワーク、DB、インフラも実際に多くの現場で使われるものが採用されています。

 

さらにカリキュラムの多くを占める「Webアプリケーション開発」ではECサイトを作成したりします(タームによって異なる)。CRUDと呼ばれる、作成・読み取り・更新・削除を一連で学べるほか、通信・SQL・設計など幅広く学ぶことが出来る良い題材です。しかし、なかなかそれを作るのは大変で、何度もコードレビュー(書いたコードへの指摘)が入ってやっと完成するレベルです。

 

講師の方とのやり取りはチャット以外にGithubというWeb上でコードを共有できるサービスで行われます。一部のスクールではGithubは使わずにアプリケーション開発を教えるらしいですが、大きめのSIerではない限りGithubはほぼ必ず使います。早いうちに使い方、文化に慣れておくためにもいい環境だと思います。

 

 

コードレビューで実力がめっちゃつくのは間違いない

chatting

先程お話したコードレビューはプログラマーにとってはとても大事です。それは教えてもらうことだけでなく、他の人のコードに対して自分がレビューすることも含めてです。間違いやもちろんのこと、もっと良い書き方がある、などを教えてもらう機会は一人で学んでいるなかではほとんどありません。さらに、自分が人のコードを読んで考えることも良い勉強になります。初心者のうちは『リーダブルコード』にあるような「より良い書き方」を忠実に実践するほうが成長スピードが早いです。

 

ここでかんたんにポテパンキャンプであるようなコードレビューでよく指摘される事項を記載します。

ポイント
  • コードは常にDRY(Don’t Repeat Yourself)であるべき
  • わかりやすい変数名、関数名を選ぶべき
  • スネークケース、キャメルケースは常に統一する
  • Booleanを含む場合は述語(isHoge())で表現する
  • コメントは必要な場合「のみ」記入する
  • if/elseは常に早期リターンできないか?を考える
  • ネストは3つまで
  • 小さな関数、変数を「作りすぎない」

などなど…。

 

挙げればきりがありませんが、このような「コードの書き方」についても業務ではたくさん意識するべきことがあります。講師からのレビューはもちろんのこと、生徒同士でもコードレビューができる環境をスクール選びでは選ぶようにしましょう。

 

コードレビューに関するインタビュー抜粋

インタビュー詳細

K.Kさん

ポテパンキャンプ卒業後、アプリ開発のスタートアップに転職。その後SIerとして転職し、大規模アプリケーションの設計に従事。ポテパンキャンプに参加前は経理の仕事をしていて、そこから趣味でプログラミングを始める。仕事としてもっとやっていきたい、というところでポテパンキャンプを見つけ、参加。

 

ポテパンキャンプのいいところ:オンラインでいつでも勉強できるところ

ポテパンキャンプの悪いところ:サポートは全体的に薄い

 

Q「ポテパンキャンプではコードレビューして、approve(承認)が得られないと次に進めないというのは本当ですか?」

K.Kさん「そうです。何日もコードレビューが通らないみたいなこともあります。そこでたくさんのことを教えてもらえるのでいいのですが、ちょっと大変ではありますね。バグが見つかる、というよりも「ここはこう書いたほうがいいよ」みたいなレビューが大半です。」

 

Q「レビューはためになりましたか?」

K.Kさん「ポテパンキャンプは授業がない代わりにコードレビューだったり、質問して教えてもらうことが授業のようなものです。なので、レビューで指摘されたことはEvernoteにメモして、常に見返すようにしていました。」

 

Q「すごいですね!とてもマメに勉強されていたんですね。」

K.Kさん「いや、それくらいやらないと私の場合ついていけなかったかもしれないですね。」

 

Q「他の生徒さんとのレビューもあるんですか?」

K.Kさん「ありますね。そこは人のコード読んで質問したり、指摘することもあるので勉強になりますね。」

 

 

オンラインだから働きながらでも出来るのは最高

up-image

プログラミングスクールに通う人の多くは社会人です。仕事をしながら通う人も少なくないと思います。平日終日通って短期で終わらせるスクールもありますが、ポテパンキャンプの場合は完全オンラインなので、自分で好きな時間に勉強して、課題を提出すれば卒業できます。他のスクールだとカリキュラムの時間が決まっていたりするので、社会人にとっては難しいかもしれません。

 

ポテパンキャンプの場合、生徒一人ずつに課題が設定され、それをコード提出して通れば次に進む、というカリキュラムになっています。分からなければチャットで講師の方に聞くこともできます。

 

社会人の方におすすめの勉強の進め方としては…

ポイント
  • 平日の移動中、空き時間はインプットにあてる
  • 平日仕事が終わったら2,3時間コードを書く、分からないことがあれば調べたうえで、その日にチャットで質問を投げる
  • 翌日回答が来たらそれをもとに仕事の空き時間でさらにインプットを固める
  • そして、また仕事が終わったら次のところに進む
  • 土日はなるべく数時間ずつ時間をとって、まとまったところをすすめる
  • 小さな関数、変数を「作りすぎない」

という感じです。

 

大事なのは、インプットは空き時間にやる、基本的にアウトプットの時間をたくさんとるということです。ポテパンキャンプは最初から最後までアウトプットばかりなので、どれだけ勉強していても、コードを書かなければ、提出してOKもらわなければ意味がありません。卒業ができない場合もあります。仕事しながらの場合、時間の使い方を工夫する必要があります。

 

じゃあ実際にそれは可能なのかどうか?ですよね。インタビューしている限り週に20時間は最低でも取れないと初心者の場合、ポテパンキャンプでは難しいようです。1日2,3時間を続ければいいので、きっちり自己管理して学習時間を取れれば問題ないようです。

 

スケジュール、学習についてのインタビュー抜粋

インタビュー詳細

K.Kさん

ポテパンキャンプ卒業後、アプリ開発のスタートアップに転職。その後SIerとして転職し、大規模アプリケーションの設計に従事。ポテパンキャンプに参加前は経理の仕事をしていて、そこから趣味でプログラミングを始める。仕事としてもっとやっていきたい、というところでポテパンキャンプを見つけ、参加。

 

ポテパンキャンプのいいところ:オンラインでいつでも勉強できるところ

ポテパンキャンプの悪いところ:サポートは全体的に薄い

 

Q「ポテパンキャンプはどれくらいの期間で卒業されたんですか?」

K.Kさん「3ヶ月くらいで全カリキュラムが終わりました。」

 

Q「週に何時間くらい勉強されましたか?」

K.Kさん「仕事しながらだったので、平日は1,2時間くらいで、土日は5時間ずつくらい勉強しました。なので20時間ちょっととか。」

 

Q「ポテパンキャンプさんでの勉強時間としてはそれくらい必要なんでしょうか?」

K.Kさん「人によると思いますが、それくらいはやっぱりないと難しい気がします。ポテパンに入る前にしっかり勉強していた友人でも20時間くらいはカリキュラムをやるのにかかってましたから。」

 

Q「なるほど。カリキュラム以外にはどんなことを勉強してましたか?」

K.Kさん「自分はRailsチュートリアルを復習してました。合計で2,3周はしたと思います。しっかり基礎を身につけられるのでよかったです。あとは独学ですが、フロントエンドのフレームワークもいくつか勉強してました。」

 

 

せめてRailsチュートリアル1周してから通いたい

enginner-person

最後に、ポテパンキャンプにこれから通う予定ならRailsチュートリアルを1周させてから、をおすすめします。それは、ポテパンキャンプが推奨する技術力の基準としてRailsの基礎をおさえていること、としているからです。もしまだRailsチュートリアルを一度もやったことがないとしても、Railsでかんたんなアプリケーション(掲示板、ミニSNS、ECサイトなど)を作ったことがあればOKです!

 

よくある勘違いとして、Progateや本をたくさん読んでRailsが書ける!と思ってしまうことです。文法がわかることは、コードが書けることにはなりません。正確には書き始められる段階程度です。アプリケーション開発の基礎となる技術分野はたくさんあります。特にRailsを扱うポテパンキャンプでは、そのあたりを厳しくチェックしたうえで、受講可否をチェックします。

 

Railsチュートリアル公式サイト

 

ただ、ポテパンキャンプには先着順で誰でも受けられるオープンクラスもあります。選抜クラスよりも安く受けられますが、卒業後の就職サポートがなく、またカリキュラムも初心者向けの内容です。もしまだ選抜クラスを受ける自信がない…という方はオープンクラスを検討してみてください。