2018年に某無料プログラミングスクールを卒業するも、「徹底的に自力で転職」を目指して転職活動し、都内某WEBサービス開発企業に転職。未経験からエンジニアを目指すひとを応援する本ブログメディア「みんなのエンジニア就職.com」を友人と立ち上げる。
今回は、Twitterで何名かからお問い合わせをいただいた、「どうやったら未経験からいい会社に入れますか?」というお声にお応えして、私や周りの転職経験者オススメの方法、ポイントをご紹介します。
- まずTwitterを始めよう
- アプローチの前に”最低限のライン”を超えよう
- 自分をPRする武器を準備しよう
- 転職の道はプログラミングスクールだけじゃない
- Twitter、Wantedly、転職サイトそれぞれの攻略法
目次
あなたはどのラインにいるのか?

いまこの記事を読んでいただいている方には、色々な状況にいらっしゃる方がいることと思います。
- まだプログラミングを始めたばかり!Hello, World!
- Railsチュートリアルをやってるけど難しい…
- いまプログラミングスクールに通ってていい感じ〜
私は数ヶ月前まで、(1)の状態でした。
ですが、いまでは超いい環境で、毎日楽しくエンジニアライフを送っています。
いまの職場(エンジニア)
・全員5分前に出社
・私服出勤、音楽聴いて仕事
・お互いリスペクトしてる
・未経験の私にも丁寧に仕事を教えてくれる
・slackで毎日オススメの漫画を紹介して定時に帰るPM
・月1で飲み会(任意参加
・なぜか猫がいる🐈— ひびのあおい🔰未経験からエンジニア就職のひと (@aoirubygirl) January 26, 2019
ツイートした通り、ブラック企業から努力と工夫でこんなにも環境を変えることができました。
そのために徹底した秘伝の方法を今回はお伝えします!
なんだか胡散臭いアフィリエイトサイトっぽいですね…。笑
本ブログメディア「みんなのエンジニア情報.com」では情報商材や、嘘の広告記事の一切を発信しておりません。ご安心ください。
まずは情報収集・発信の環境を整える

「最強の」とか「秘伝の」とか大げさに言っていますが、超簡単なことです。
効率よく準備して、アプローチする。
それだけです。
私もそうですが、エンジニアを目指される方の多くがこんな悩みを抱えていませんか?
「私は技術力ないから雇ってもらえない…」
そして、こんな行動をとっていませんか?
「まずはProgateを何周もして基礎力を身につけよう!」
残念ながら、その努力の7割は転職に際しては意味がありません…。では、やるべきこととはなにか?
とにかくTwitterアカウントをつくろう
…え?それだけ?と思われるかもしれませんが、まずは準備と思考を変える段階です。
その理由は、エンジニア界隈にはどんな人がいて、どんなことが評価されて、どうすれば転職できるのか、を知るためです。そして、結論から言えば「未経験エンジニア転職」を成功させるために必要なのは
積極性、”現場に沿った”技術学習、ポートフォリオだけです。
Progateのレベルや、技術書を何周したか、は三の次です。
もしまだ解説されていない方は、Twitterアカウントの作り方は…ググってください!
転職するための最低限のライン超えてますか?

上でも説明した通り、未経験からエンジニア転職を成功させるには、最低限越えるべきラインがあります。それは以下の通りです。今回はRailsエンジニアを例にとっていますが、PHPやJava、Pythonなどでも同様です。
- WEBの仕組みについて最低限理解している
例えば)
httpとhttpsの違いとは?
今更聞けない!Webサーバーの仕組みと構築方法
HTTPリクエスト/レスポンスの構成要素を初心者にも分かるように解説してみた
- HTML,CSS,JavaScript,Rubyの基礎言語を理解し、読むことができる
- Railsチュートリアルを最低1周している、あるいは1ヶ月以内でできる
正直に言って、このラインに達していないのなら、まずはそこまで達するように独学やプログラミングスクールに通うことをオススメします。
個人的にはRailsエンジニアには、ポテパンキャンプさんを激推ししています。
実際の卒業生の意見を参考にしてください!
そして、もしこのラインを超えているのであれば次のステップに進みましょう!
企業は未経験エンジニア志望者のどこを見ているか?

まず一般論として、エンジニアに限らず以下の二点を面接や採用の場面では見られています。
- 素質
- 錯覚資産
素質はその人の実際の能力、営業さんなら営業力やコミュニケーション能力でしょうし、エンジニアならどれだけ質の高いコードをスピーディに書くことができるか、という技術力になります。
では、錯覚資産とはなんでしょうか?
それは以下のサイトに詳細は任せますが、端的に言えば「この人はこれくらいの能力だろう」と周りから見られる、実際の能力とは別の事実、経歴のことです。
「人々が自分に対して持っている、自分に都合のいい思考の錯覚」
及び、それを引き起こす事実のことです。
(参考)林修先生も注目する「錯覚資産」とは? 著者自らがそのポイントを解説
では、一般的な転職活動における「錯覚資産」とはなんでしょうか?
- 年齢:20代前半であること
- 学歴:一般的に高学歴であること
- 職歴:有名企業に勤めていた経歴
でも、これらを持ち合わせているひとはおそらく未経験エンジニア転職希望者の1割程度ではないでしょうか。
未経験エンジニアの場合は幸いなことに、これらの錯覚資産も有効ですね。
- Githubでの活動履歴、いわゆる「草」
- Qiitaやブログの技術関連の記事
- 扱える技術やライブラリなど
- (発展)執筆歴やLTの登壇歴など
Githubにたくさんのリポジトリをつくって、そこに勉強の中で書いたコードを日々Pushしていくことで、どれだけその人がコードを書いているのかが可視化されます。
さらに、Qiitaやブログに学んだことをアウトプットしていきましょう。知識の定着にも役立ちますし、あなたがどの程度知っている人なのかを採用担当者が知ることができます。
そして、もしプログラミングスクールやエンジニアさんのコミュニティに入られているのであればLT(ライトニングトーク)に挑戦してみることも重要な錯覚資産の一つになると思います。
そして、大事なことは、、、
未経験エンジニアの多くがここまで徹底して準備しません!
なので、ここまで準備できるようになれば「未経験エンジニア転職市場」においては超有利です。
転職アプローチを始めるにはプログラミングスクールしかない?
なぜ未経験エンジニアがそこまで準備しない、できないのかというと、「転職=プログラミングスクールに通うもの」と思ってしまうからではないかと考えています。
スクールの言う通りに勉強すればなんとかなる…と考えてしまうあまり、何がポイントなのか?を考えられないようになってしまっていると思います。
そして、深刻なことに、
プログラミングスクールが紹介する企業はどこもいい企業とは限りません。
レガシーな職場環境が5,6割くらいと思っておきましょう。一方、スクールが紹介する「いい企業」はどこも倍率が高いことが多いです。
なので、ここからは
未経験から自力転職で”いい企業”に入るステップ
についてお話ししていきます。
(1)現場に沿った技術を抑えよう

未経験エンジニアの多くがHTMLやCSS、JavaScriptを学びすぎています。
エンジニアの現場でそれらをフル活用することはほとんどありません。HTMLというよりhamlやslimを使っていますし、cssもscssがほとんどです。JavaScriptもReact.jsやVue.jsといったフレームワークを使ってコードを書いていきます。
例え話ですが、あなたがコンビニの店長だとして、お金の計算(お釣りの計算など)をたくさん勉強した人とレジを使って会計をできる人、どちらを選びますか?
お金の計算ができることはとても大事ですが、大前提なので現場でレジを使うような場面ではあまり評価されません。
WEBエンジニアを目指すひとが抑えるべきはコレ
結論としては、以下のポイントを学習して、それぞれについて1分程度話せる程度の知識を持ちましょう。また最低でも1,2回は実際のコードを書いて、読める程度にはなっておきましょう。
今回もRailsエンジニアを対象としています。その他の場合は少し読み替えてください。。
◆Ruby on Rails
– MVCを意識したコード
– hamlあるいはslimの書き方、値の受け渡し方法
– gemの使い方(device, kaminari,webpackerとか)
– APIの作り方
◆JavaScript
– Rect.js あるいは Vue.js (Angular.jsは一旦保留…)の基礎理解
– VueならVuexの使い方
◆設計
– RailsならDDDあるいはBDD
– オブジェクト指向の基礎を理解
◆デザイン
– CSSの次にScss、Sass
– Bootstrapの使い方
– material UI、font awesomeの使い方
◆その他
– AWS、Docker、GCPの基礎理解
– 最近の技術に関する知見
本ブログメディアでも、今後これらの学習ポイントについて詳しく発信して行く予定です。Twitterでも発信しますので、ぜひチェックしてください!
未経験エンジニアが転職活動したい!となっても、プログラミングスクールに吸い込まれてしまう問題をなんとかしたい。
スクールはよくても、スクールに入った段階で自分の市場価値について思考停止になってしまうことが多い気がする。
市場価値をあげる学習ロードマップを用意していこう。
— ひびのあおい🔰未経験からエンジニア就職のひと (@aoirubygirl) January 27, 2019
(2)ポートフォリオと錯覚資産を用意する

上で説明した学習ロードマップを一通り理解・実践したら、次はポートフォリオの用意です。
今回は最低限したほうがいい範囲のものを用意しました。
- Qiitaで学んだことに関する記事を「合計100いいね以上」もらえるまで書く
- 学習した成果をGithubのリポジトリにあげる。こちらも10個以上。
- 静的WEBサイトを1つ作ってGithub.ioにあげる
- 超カンタンなWEBサービスをつくってherokuで公開する
1について…
Qiitaはおそらくみなさんご存知ですよね。誰でもどんなクオリティでも技術に関して記事を投稿できます。面接で「Qiitaで合計100いいね!もらいました」といえるようになることは重要です。
どうでもいい記事を100記事書くより、みんなが欲しがる情報を調べてわかりやすい記事にまとめた数記事のほうがはるかに価値があります。
2について…
Udemyや技術書のなかに、実践編があったらそれは実際に書き出してみてください。そして、GithubにPushするだけです。可能なら毎日コードをPushしましょう。Githubの行動履歴(通称、草)に残って、あなたがどれだけ真剣にコードを書いているかが可視化されます。
3について…
Github Pagesという機能を使うことで、例えば「yourpage.github.io」というドメインでウェブサイトを公開することができます。Github.ioについてはこちらの記事が詳しいです。例えばあなたの自己紹介のようなものをウェブサイトとして作って見ましょう。
4について…
これが超重要です!
2018年ごろからTwitterに投稿できるいろんなWEBサービスが個人で作られていますね。有名なものだと、「質問箱-peing-」や「bosyu」など。ここまで行かなくても、Twitter連携をして、WEBサービス上でボタンを押すと、その日の天気が投稿されるアプリでもいいと思います。あるいはLINE botのサービスも比較的簡単に作ることができます。
クオリティは問わないので、まずは何かサービスを作ってみてそれを公開するところまで一人でやってみましょう。
これらのポイントをすべてクリアしたら、プログラミングスクールを卒業した一般的な生徒よりもはるかに優秀な方だと思います。全て自ら考えて行動して、アウトプットするという姿勢に対して大きく評価されるはずです。
▼プログラミング初心者でもできる実践チュートリアルまとめはコチラ!▼
(3)企業へゴリゴリ会いに行こう

最後のステップです!
プログラミングスクールを使わずに未経験エンジニア転職を成功させる最後のステップ、企業へのアプローチの段階です。
今回は暫定的に「自社開発企業」を目指すこととします。もちろんSESやSIerにもいい企業はあるのですが、それらを目指すのであれば無料プログラミングスクールから、で十分だと思ってます。
無料プログラミングスクールに関しての記事はこちら!
具体的には3つの方法を同時並行でやっていきましょう。
- Twitterでポートフォリオを公開しながらスキルセット込みで転職ツイートをする
- Wantedlyで10~20社ほどにアプローチする
- 転職エージェントを使う
1について…
#Twitter転職 や #hiyokonituduke などのハッシュタグでTwitter検索すると、たくさんの転職希望ツイートがでてくると思います。これまでのスキルセットや希望要件込みでツイートしてみましょう!意外とたくさんの応援や反応があります。しかも、ノーリスクなのでお互い会いやすいというのもメリットです。
【拡散希望】機械学習エンジニアとして働きたいと思っています。需要ありますでしょうか?
– 「深層学習×金融」の案件をリードした経験あり
– コンサル経験があり、ビジネスと技術の双方に明るい
– 松尾研主宰の深層学習講座修了(DL4US)
– 東京勤務希望
– 希望年収600万円〜#twitter転職 (続く)— もえ氏うさぽにゅ/萌小姐/Moe (@moe_honey2) December 30, 2018
https://twitter.com/Towel_blankets/status/1087349029363544064
2について…
私もこの方法で転職しました!Wantedlyはいわゆる求人サイトなのですが、スタートアップや中小企業の割合が高く、また「話を聞いてみたい」と軽いステータスで会うことができるのがメリットです。転職面接でなくても、相談というかたちでも数社会っていただけました。
まずはアカウントを作って、「エンジニア 未経験」で検索してみてくださいー!本ブログメディアでもWantedly攻略方法についてはまとめていきますね。
3について…
一般的には転職エージェントはいらない、という声も多いのですが未経験エンジニアで初のエンジニア転職の場合不安なことが多いと思います。そんな方でもスムーズに転職を進めるために、Greenのような転職サービスを使うのもひとつの手だと思います。
ただし、注意していただきたいのですが、一般的に転職サービスやエージェントを使って採用するのには企業側にとっては「採用コスト」がかかります。そのコストがある分、未経験エンジニアを採用することにメリットを見出されない可能性が高いということは念頭に入れておきましょう。
そのため、Twitter転職 > Wantedly > 転職エージェント の順で企業マッチング率は高いと考えていいと思います。
最後に
ここまで準備して、アプローチをすれば未経験エンジニア転職は8割成功すると思っていいです。
もし失敗した!という方がいらっしゃれば、クレーム入れていただいて結構です。
でも、もしかしたらその方は面接やコミュニケーションに改善の余地があるかもしれません。次回はそういった、未経験エンジニアの面接攻略法について、私の経験談をもとにご紹介させていただきます!
そして、やっぱりここまで大変ならスクールに通おうかな…という方にはポテパンキャンプさんをオススメします。
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